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タンパク質とお肌(皮膚)の関係~美肌を保つためのタンパク質・ペプチド・アミノ酸の選び方~

タンパク質と皮膚

肌をキレイに保ちたい、このようなときに外側からスキンケアすることはもちろん内側からケアすることも重要です。
外側からスキンケアすることは保湿剤を塗るなどイメージしやすいですが、内側からケアするとは若干イメージしづらい面があります。簡単に言えばバランスよく栄養摂取することです。バランスよく栄養摂取するためには日々の食生活が大切になってきます。
そこで肌を形成するタンパク質を詳しくみていくことでどんな栄養が必要なのかがわかります。
タンパク質はアミノ酸が50以上つながったものと言われ皮膚の構造には欠かせません。タンパク質はそのままでは吸収されずアミノ酸などの小さいかたちになることで体に吸収されていきます。
そのアミノ酸は約20種類存在しており、皮膚だけでなく体を構成しています。そのため日々アミノ酸をとることは美肌を保つ上でも大切なことがわかります。

皮膚の構造

皮膚の構造は上から表皮、真皮、皮下組織に分かれており皮膚のハリは真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などにより変わります。加齢や外界からの紫外線などの刺激により皮膚組織は破壊されてしまいます。
紫外線は日焼けを起こしシミやしわの原因になりますが、ビタミンDを作るといった効果もあります。もちろん紫外線の浴びすぎには注意が必要です。

日焼けにはサンバーンとサンタンがあり、サンバーンは赤い日焼け、サンタンは黒い日焼けと表現できます。
サンバーン:紫外線を受けてから数時間後に現れる紅斑
サンタン:紅斑が消失してから現れ数週間から数か月続く黒い日焼け
UVAは波長が長く肌深くまで影響を与えるためサンタンやシミ・しわ・たるみの原因になることがあります。
UVBは波長が短く障害性が強いためサンバーンの原因となります。

紫外線が皮膚に入るとメラノサイトが反応しメラニンという色素を生成して蓄積されます。その後ケラチノサイトに留まり紫外線から細胞の核を保護する働きをします。

この基底層で生まれた表皮細胞がメラニンとともに表層へ押し上げられるため皮膚が黒くみえます。長い時間紫外線を浴びたり強い紫外線を受けるとメラノサイトが増えメラニンが多く生成され、排出されずに蓄積するとしみの原因にもなります。

皮膚におけるタンパク質・ペプチド・アミノ酸の役割

大きさでこれらを比較すると、タンパク質>ペプチド>アミノ酸となります。

タンパク質

上記でも挙げたコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸がタンパク質にあたります。そしてこれらは真皮を構成しているため皮膚の弾力を保つためには重要なものになります。

ペプチド

ペプチドやアミノ酸はタンパク質に比べ小さいため消化の過程が少なく吸収されるためより効率的です。
しかしペプチドやアミノ酸はタンパク質より高価であることが多いため経済面も考慮しなければなりません。
近年では皮膚免疫における抗菌効果の研究などもされています。

アミノ酸

アミノ酸はタンパク質を構成するものでひとつでもかけるとタンパク質を作ることができません。
アミノ酸の9種類は【必須アミノ酸】と呼ばれ体内で合成することができないもので、他11種類は体内で合成できるため【非必須アミノ酸】と呼ばれます。
【必須アミノ酸】
バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン
【非必須アミノ酸】
グリシン、アラニン、セリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、アルギニン、システイン、チロシン、プロリン

ターンオーバーとビタミンの関係

皮膚のターンオーバーは約4週間かけて基底層から新しい細胞が生成され表層まで上昇し、その後約2週間で角質として排出される周期を表しています。
ターンオーバーに必要とされるものにタンパク質やビタミンA、C、E、B群が挙げられています。

ビタミンの種類と役割

〇ビタミンA 【脂溶性ビタミン】
皮膚・粘膜の健康維持、暗順応・視力を保つ
食物:にんじん、うなぎなど

〇ビタミンD 【脂溶性ビタミン】
日光を浴びることで合成、カルシウム・リンの吸収促進、骨・歯の形成
食物:干しシイタケ・しらすなど

〇ビタミンE 【脂溶性ビタミン】
抗酸化作用、動脈硬化予防
食物:アーモンドなど

〇ビタミンK 【脂溶性ビタミン】
止血作用、血管の健康維持、骨形成促進
食物:ほうれんそう、納豆など

〇ビタミンC 【水溶性ビタミン】
コラーゲンの合成促進、メラニン色素の生成抑制、皮膚・粘膜の健康維持、抗酸化作用
食物:柑橘類、ホウレンソウ、トマト、ブロッコリーなど

〇ビタミンB1 【水溶性ビタミン】
皮膚・粘膜や神経の健康維持、糖質のエネルギー変換
食物:レバー、マグロ、カツオ、バナナ、ニンニクなど

〇ビタミンB2 【水溶性ビタミン】
皮膚・粘膜の健康維持、脂質・タンパク質をエネルギーに変える、代謝促進
食物:うなぎ、レバー、青魚、アーモンド、納豆、卵、乳製品など

〇ビタミンB6 【水溶性ビタミン】
タンパク質の代謝に関与、筋肉・血液を作る際に必要、皮膚・粘膜や神経の健康維持
食物:豚肉、海苔、豆類、バナナなど

ビタミンについて

ビタミンは体の中で様々な働きを助けてくれます。

糖質の代謝

脂質の代謝

タンパク質(アミノ酸)の代謝

まとめ

これまでみてきた中でタンパク質、特にアミノ酸はもちろんビタミンも皮膚をキレイに保つためには必要不可欠であるということがわかります。そのため普段から食生活に気を配り、バランスの良い肌に必要な栄養素を摂取することが大切です。
食生活でなかなか摂れない栄養素がある場合にはサプリメントなどを補助的に使用し、効果を求めたい場合には特定保健用食品(トクホ)を選択すること、またサプリメントを継続的に使用していく際にはコストなど経済面も考慮することが大切です。

 

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